共同募金とは、法律(社会福祉法)に定められた唯一の募金運動で、毎年、厚生労働大臣の告示によって、運動期間が定められ(通常、10月1日から3月31日まで)全国一斉に行われます。
地域を良くする取り組みを応援する仕組み
共同募金は戦後まもない昭和22年にスタートして以来、みなさまのご協力によって社会福祉施設や社会福祉協議会、ボランティア活動などの多くの民間福祉活動を支援し、高齢の方や障害のある方、子育て中の方などすべての人が健やかに暮らしていくための地域づくりを支援してきました。
今日わが国では、人口減少社会の到来、格差社会の進展、治安の悪化、社会モラルの低下、地方の過疎化など、多くの人々が不安を感じる状況が新たに生じてきています。
すべての人が健やかに暮らせる地域をめざして
こうした状況のもと地域の多様な問題に対応していくためには、公的施策だけでなく、地域の問題に対して自ら取り組んでいこうとする市民による活動をさらに広げていく必要があります。
共同募金はこうした地域をより良くしようとする取り組みを、活動への参加や寄付を通じて、広く社会で応援し、一緒に進めていくための民間の運動です。
地域に暮らす人すべてに住み良い地域づくりに向けて、共同募金は企業のみなさんとの協働の輪を広げていきたいと考えています。
赤い羽根共同募金
赤い羽根共同募金は「赤い羽根」をシンボルとして、毎年10月1日~3月31日までの6ヶ月実施され、ボランティア育成や子供たちへの福祉教育、民間福祉施設の整備、小規模作業所の運営など、地域福祉の増進に役立てられます。また、災害時には災害ボランティアセンターの設置運営など、被災地支援にも役立てられます。
共同募金運動が始まり70年を迎えることができました。
この間に、民間社会福祉施設や団体の多様な活動に対する支援資金としての役割を果たし、現在では、特に地域福祉の推進を図る資金として、住民の福祉ニーズに応えるための資金となっています。
そして、70年が経とうとする今も社会が大きく変化するなかで、その時代の地域課題の解決に取り組む民間団体を支援する仕組みとして、また、住民のやさしさや思いやりを届ける住民全体の運動として、進めています。
つかいみち
一人暮らし高齢者を見守る活動や、障がい者が働く事業所への支援、福祉施設の整備のほか、ボランティア育成や子供たちへの福祉教育など、県内の身近な福祉活動などに役立てられます。
※災害時には、災害ボランティアセンターの設置や運営など、被災地支援にも役立てられます。